なん‐と【南都】
平城京、すなわち奈良の異称。京都の北都(平安京)に対していう。南京。→北都 奈良の興福寺。比叡山の延暦寺を北嶺(ほくれい)とよぶのに対する。→北嶺
なんと‐しちだいじ【南都七大寺】
奈良にある七つの大寺。東大寺・興福寺・元興寺(がんごうじ)・大安寺・薬師寺・西大寺・法隆寺の七寺。南都七堂。七大寺。
なんと‐はっけい【南都八景】
南都(奈良)の八つの景勝。東大寺の鐘、春日野の鹿、南円堂の藤、猿沢池の月、佐保川の蛍、雲井阪(くもいさか)の雨、轟橋(とどろきばし)の旅人、三笠山の雪。
なんと‐ぶぎょう【南都奉行】
1 室町幕府の職名。東大寺・興福寺を管理し、また、奈良の市政・訴訟などをつかさどった。 2 江戸時代、奈良奉行の俗称。
なんと‐ほくれい【南都北嶺】
奈良の興福寺(南都)と比叡山の延暦寺(北嶺)。
なんと‐ろくしゅう【南都六宗】
奈良時代における仏教の代表的な六つの宗派。三論宗・成実(じょうじつ)宗・法相(ほっそう)宗・倶舎(くしゃ)宗・律宗・華厳宗の六宗。後世の宗派と異なり、経論の研究学派としての性格をもつ。