あか‐ず【飽かず/厭かず】
[連語]《動詞「あ(飽)く」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形。副詞的に用いる》 1 飽きないで。いつまでも嫌にならないで。「恋人の写真を—(に)見つめていた」 2 満足せず。もの足りなく。...
あき【飽き/厭き】
あきること。嫌になること。「—のこない味」 [補説]和歌などでは「秋」に掛けていうことが多い。
あき‐しょう【飽(き)性/厭き性】
物事に飽きやすい性質。
あき‐は・つ【飽き果つ/厭き果つ】
[動タ下二]すっかり飽きてしまう。「きびしきうき世のあたりをも—・てて、こもりゐ給ひたれば」〈夜の寝覚・二〉
あ・きる【飽きる/厭きる/倦きる】
[動カ上一]《動詞「あ(飽)く」(四段)の上一段化。近世後期、江戸で使われはじめた語》 1 多すぎたり、同じことが長く続いたりして、いやになる。「勉強に—・きた」「彼の長話に—・きた」 2 十分...
あ・く【飽く/厭く/倦く】
[動カ五(四)] 1 十分になってもうたくさんだと思う。いやになる。「—・くことを知らぬ金銭欲」「菜の葉にとまれ。菜の葉に—・いたら桜にとまれ」〈野村秋足・蝶々〉 2 満たされた気持ちになる。満...
いと・う【厭う】
[動ワ五(ハ四)] 1 嫌って避ける。嫌がる。「団体行動を—・う」「どんな苦労も—・わない」 2 かばう。大事にする。いたわる。現代では多く健康についていう。「おからだをお—・いください」「元よ...
いとわし・い【厭わしい】
[形][文]いとは・し[シク]《動詞「いと(厭)う」の形容詞化》不愉快で、いやである。わずらわしい。「雨の日ばかりで—・い」「—・い人間関係」 [派生]いとわしげ[形動]いとわしさ[名]
いや【嫌/厭】
《「否(いや)」と同語源》 [形動][文][ナリ] 1 欲しないさま。したくないさま。きらいだ。「—なものは—だ」「ピアノのレッスンがだんだん—になる」 2 不愉快なさま。「—な顔一つせず手伝...
いやがらせのねんれい【厭がらせの年齢】
丹羽文雄の短編小説。理性的な判断力を喪失し、家族へのいやがらせが生きがいになってしまった老女、うめの姿を描く。昭和22年(1947)、「改造」誌に発表。