いき‐の‐ね【息の根】
1 呼吸。いのち。「—が続く」 2 声。「やあ其の首はとかけ寄る女房、引き寄せて—とめ」〈浄・嫩軍記〉
息(いき)も絶(た)え絶(だ)え
いまにも呼吸が止まりそうなようす。「—に、やっとたどり着く」
息(いき)を切(き)ら・す
運動などをして、せわしく呼吸をする。「—・して駆け戻る」
息(いき)を凝(こ)ら・す
呼吸を抑えてじっとしている。息を詰める。「—・して見つめる」
息(いき)を殺(ころ)・す
呼吸の音もさせないで、じっとしている。「—・して物陰にひそむ」
息(いき)を吐(つ)・く
1 ためていた息をはく。大きく呼吸をする。 2 苦しみや緊張から解放される。ほっとする。「多忙で—・く暇もない」
息(いき)を引(ひ)き取(と)・る
呼吸が止まる。死ぬ。「眠るように—・る」
いそ‐ぶえ【磯笛】
海女(あま)が水中から浮上した時の激しい呼吸のこと。口笛のように鳴る。
いっかい‐かんきりょう【一回換気量】
1回の呼吸により肺を出入りするガスの総量。これに平均呼吸回数を乗じることで1分間当たりの分時換気量が求められ、いずれも人工呼吸器などによる呼吸管理に用いられる。
い‐びき【鼾】
睡眠中、呼吸に伴って鼻や口からうるさい音を出すこと。また、その音。気道、特に軟口蓋(なんこうがい)の振動によって出る。「—をかく」