ゆうべのくも【夕べの雲】
庄野潤三による小説。昭和40年(1965)刊。丘の上の家で暮らす5人家族の日常を情緒豊かに描く。第17回読売文学賞受賞。
夕(ゆう)べの陽(ひ)に子孫(しそん)を愛(あい)す
《白居易「秦中吟」不致仕から》老年になって、子や孫をかわいがる。
ゆうぼし【夕星】
日本画家、東山魁夷の絶筆。平成11年(1999)の作で、サインや落款はない。長野県信濃美術館東山魁夷館蔵。
ゆう‐まがき【夕籬】
夕方のまがき。夕方の娼家(しょうか)の店先。
ゆう‐まぐれ【夕間暮れ】
《「まぐれ」は「目(ま)暗(ぐれ)」の意。「間暮」は当て字》夕方の薄暗いこと。また、その時分。ゆうぐれ。
ゆう‐まどい【夕惑ひ】
夕方から眠たがること。宵惑い。「おとどは—し給ひて臥(ふ)し給ひぬ」〈落窪・二〉
ゆう‐めし【夕飯】
夕べの食事。ゆうはん。
ゆう‐もや【夕靄】
夕方に立ちこめるもや。
ゆう‐やくし【夕薬師】
薬師の縁日にあたる毎月8日の夕方、薬師に参詣すること。宵(よい)薬師。「朝観音に—」
ゆう‐やけ【夕焼け】
日没のころ、西の空が赤く見える現象。昼間よりも太陽光線が大気中を通過する距離が長いため、波長の短い青色光は途中で散乱して届かず、赤色光だけが届くことによる。《季 夏》「—に向って歩み入る如し/汀女」