こう‐かく【狎客】
1 なじみの客。「僕の様な—になると苦沙弥は兎角粗略にしたがっていかん」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 たいこもち。幇間(ほうかん)。
こう‐かく【行客】
道を行く人。旅人。「昨日は岐(ちまた)を過ぎ、今日は門にやすらふ—の」〈太平記・一一〉
こうせん‐の‐きゃく【黄泉の客】
黄泉へ旅立った人。死んだ人。
こうはん‐りょかく【甲板旅客】
低額の運賃で甲板に寝起きして渡航する船客。かんぱんりょかく。
こ‐かく【孤客】
一人で旅をしている人。「遠く万里の—となり」〈芥川・開化の殺人〉
こ‐かく【顧客】
⇒こきゃく(顧客)
こ‐きゃく【顧客】
ひいきにしてくれる客。得意客。こかく。「—を獲得する」「—名簿」
こてい‐きゃく【固定客】
その商品やサービスなどを定期的・長期的に購入する客。常連。お得意さん。「—が付く」「—をつかむ」
ご‐かく【碁客】
碁を打つ人。碁打ち。
さんとうせんきゃく【三等船客】
前田河広一郎の短編小説。大正10年(1921)8月、雑誌「中外」に発表。プロレタリア文学の先駆的作品。同作を表題作とする作品集は、大正11年(1922)10月刊行。