あえか
[形動][文][ナリ] 1 か弱く、頼りないさま。きゃしゃで弱々しいさま。「まだいと—なる程もうしろめたきに」〈源・藤裏葉〉 2 光や音など自然のものや、夢・希望などが、はかなげで美しいさま。「...
あずさ‐ゆみ【梓弓】
[名] 1 梓の木で作った弓。 2 梓巫女(あずさみこ)が用いる小さな弓。 [枕]弓に関係のある、「引く」「張る」「射る」「反(かへ)る」「寄る」「音」「本(もと)」「末(すゑ)」などにかか...
あつま・る【集まる】
[動ラ五(四)] 1 多くの人や物が一つところに寄る。「友は類をもって—・る」「野鳥が—・る公園」「募金が—・る」 2 人々の気持ちなどが集中する。注がれる。「世間の同情が—・る」 [可能]あつ...
あゆみ‐よ・る【歩み寄る】
[動ラ五(四)] 1 歩いていって近寄る。また、互いに近く寄る。「相手に二、三歩—・る」 2 意見や主張の違う双方が、条件などを譲り合う。折れ合う。「労使が—・ってストは回避された」
いい‐あり・く【言ひ歩く】
[動カ四]しばしば通っていっては言葉をかける。言い寄る。「かうこの中将の—・きけるを、言(こと)多く言ひなれたらむ方にぞなびかむかし」〈源・末摘花〉
いい‐かかずら・う【言ひ係ふ】
[動ハ四] 1 言いようがなくて困る。言いあぐむ。「耳にも聞き入れざりければ—・ひて帰りぬ」〈竹取〉 2 ものを言うことによって、かかわりをもつ。言い寄る。「とかく—・ひ出でむも煩はしう」〈源・夕霧〉
いい‐かか・る【言ひ掛かる】
[動ラ四] 1 話しかける。言い寄る。「いとねむごろに—・るを、いとむくつけく思ひて」〈源・玉鬘〉 2 《「いいがかる」とも》言い出したためにあとに引けなくなる。「それがしも—・った事ぢゃによっ...
いい‐そ・む【言ひ初む】
[動マ下二]口に出す。言いはじめる。また、はじめて言い寄る。「かりそめの戯(たはぶ)れ言をも—・め給へる人の」〈源・宿木〉
いい‐つ・く【言ひ付く】
[動カ四] 1 言葉をかける。言い寄る。「心かけて侍りけれど—・かむ方もなくつれなきさまに見えければ」〈後撰・恋二・詞書〉 2 男女が親しい間柄になる。「その武蔵なむ後は返り事はして—・きにけ...
いき‐の‐ね【息の根】
1 呼吸。いのち。「—が続く」 2 声。「やあ其の首はとかけ寄る女房、引き寄せて—とめ」〈浄・嫩軍記〉