やせ【八瀬】
京都市左京区の地名。比叡山の西麓にあり、登山口をなす。昔、村人は天皇行幸の際に八瀬童子として出仕した。
やせまつ【痩松】
狂言。和泉(いずみ)流。山賊が長刀で女を脅して持っていた袋を奪うが、油断して女に長刀を奪われて、逆に身ぐるみはがれる。大蔵流「金藤左衛門(きんとうざえもん)」の類似曲。
や‐だいじん【矢大神/矢大臣】
1 神社の随身門(ずいじんもん)に安置してある2体の神像のうち、向かって左方の神像の俗称。⇔左大神。→随身門 2 《姿が1に似ているところから》居酒屋で、空樽(あきだる)に腰掛けて酒を飲むこと。...
やっこ‐あたま【奴頭】
1 江戸時代、奴2などが結った髪形。月代(さかやき)を広く深くそり込み、両方の鬢(びん)と後ろの頂に残した髪とで髷(まげ)を短く結んだもの。 2 江戸時代、幼児の髪置きのとき、左右の耳の上と頭...
やっこ‐だこ【奴凧】
凧の一。奴2が両袖を左右に突っ張った姿に作ったもの。《季 春》
やど‐かり【宿借り】
1 (「寄居虫」とも書く)十脚目ヤドカリ科・ホンヤドカリ科・オカヤドカリ科などの甲殻類の総称。エビとカニの中間に位置する。浅海にすみ、頭胸部は硬いが、腹部は軟らかいので巻き貝の空き殻に入れて保護...
やぶ・る【破る】
[動ラ五(四)] 1 引き裂いたり、傷をつけたり、穴をあけたりして、もとの形をこわす。「障子を—・る」「書類を—・る」 2 相手の守りなどを突き抜ける。突破する。「警戒網を—・る」「左中間を—...
病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)・る
《「膏」も「肓」も、病気がそこに入ると、治療しにくい所。中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃げこんだので、病気が治らなかったという「春秋左伝」成公一...
やまい‐はちまき【病鉢巻(き)】
歌舞伎および人形浄瑠璃で、病人または病的状態にある人物が用いる鉢巻き。ふつう紫縮緬(むらさきちりめん)で、頭の左側で結ぶ。「寺子屋」の松王丸、「廓文章」の夕霧などが用いる。
やま‐がた【山形/山型】
1 山のような形。やまなり。「荷物を—に積む」 2 鞍の前輪(まえわ)・後輪(しずわ)で、中央部の高くなったところ。 3 射場の的の後方に張った幕。的皮(まとがわ)。 4 歌舞伎などの立ち回りの...