じっけん‐しょうせつ【実験小説】
1 ゾラの主張した小説の方法論。自然科学者が実験を行うように、一定の遺伝的素質をもった人間がある社会環境のもとでいかに生きるかを客観的に分析して描こうとするもの。日本では、小杉天外・永井荷風らの...
じっけんしょうせつろん【実験小説論】
《原題、(フランス)Le Roman expérimental》ゾラによる文学論。1880年刊行。自然主義文学理論をいち早く提示したもので、ベルナールの「実験医学研究序説」やテーヌの決定論に影響...
じっこう‐かわせレート【実効為替レート】
多数の国の通貨が取引される外国為替市場における通貨の相対的な実力を図る指標。対象となるすべての通貨との2通貨間為替レートを、貿易額などに応じてウエート付けして算出したもの。国際決済銀行(BIS)...
じっこう‐せんりょう【実効線量】
放射線が人の健康に与える影響を表す線量。人体の各組織・臓器が受けた等価線量に組織荷重係数を乗じ、全身について合計したもの。放射線の被曝管理に使用される。単位はシーベルト。
じっしつ‐こくないそうせいさん【実質国内総生産】
一定期間に国内で生産された商品・サービスの合計額である国内総生産(GDP)を、基準年の価格で評価したもの。名目国内総生産(名目GDP)から物価の上昇・下落による影響を取り除いたもので、実質的な経...
じっしつ‐こようしゃほうしゅう【実質雇用者報酬】
名目雇用者報酬を、ある特定の基準年の物価水準に換算したもの。経済活動の水準の変動や景気の動向を表す重要な指標の一。インフレやデフレによる物価変動の影響を除外して報酬水準の推移や購買力の変動を見る...
じっしつ‐しょとく【実質所得】
物価の変動による影響を取り除くように調整した所得。名目所得を物価指数で除したもの。消費者の実質的な購買力を示す数値で、所得を年次や地域ごとに比較する場合などに用いられる。
じったい‐けいざい【実体経済】
商品やサービスの生産・販売や設備投資など、金銭に対する具体的な対価がともなう経済活動。その規模は、国内総生産(GDP)から物価変動の影響を除外した実質国内総生産によって示される。⇔資産経済。
じつがく‐しゅぎ【実学主義】
事実・経験・実践などを重視する教育思想上の立場。形式化した人文主義に対抗して16世紀に起こり、17世紀以降、自然科学や哲学の経験論の影響のもとに有力になった。日本では福沢諭吉が唱えた啓蒙思想がそ...
じつりょく‐しゃ【実力者】
ある社会での影響力や支配力を実際にもっている人。「党内の—」