う【紆】
[音]ウ(呉)(漢) 曲がりくねる。「紆曲・紆余曲折」
うね‐く・る
[動ラ五(四)]くねくねと左右に曲がる。何回も曲がりくねる。「耳の傍(わき)から眉間へ掛けて、小蛇のように筋が—・る」〈鏡花・歌行灯〉
うねり
1 緩く曲がりくねること。「—を打つ」 2 大きく起伏する海の波。波長が長く、波の山が丸い波。低気圧や台風のときに発生。「—が高くなる」 [補説]「時代のうねり」などのように比喩的にも用いる。
うね・る
[動ラ五(四)]《名詞「うね(畝)」の動詞化》 1 道などが右に左に曲がりくねる。また、曲がりくねりながら進む。「山道が—・る」「帰りには二三間—・って、植込の陰を書斎の方へ戻って来た」〈漱石・...
う‐よ【紆余】
《「紆」は曲がりくねる意》 1 うねり曲がっていること。 2 伸び伸びとしてゆとりのあること。「従って其句も亦—迫らざる処ありて」〈子規・獺祭書屋俳話〉
きゅう‐かい【九回】
[名](スル) 1 野球の試合で、9回目の攻撃と守備。9イニング。「—裏」 2 何度も回ること。曲がりくねること。「腸(はらわた)日ごとに—すともいうべき惨痛を」〈鴎外・舞姫〉
きょく‐せつ【曲折】
[名](スル) 1 曲がりくねること。折れ曲がること。「人通りの少ない夜寒の小路を—して」〈漱石・こゝろ〉 2 物事がさまざまに入り組んで変化をすること。また、込み入った事情。「—を経る」「紆余...
すじり‐もじ・る【捩り捩る】
[動ラ五(四)] 1 曲がりくねる。乱れもつれる。「可笑しく葛藤(もつ)れた縁の糸の—・った間柄」〈二葉亭・浮雲〉 2 からだをひねって、くねらせる。「伸びあがりかがまりて、舞ふべきかぎり—・り...
ねじ‐く・れる【捩じくれる/捻じくれる/拗じくれる】
[動ラ下一][文]ねぢく・る[ラ下二] 1 ねじれて曲がる。曲がりくねる。「—・れた松の幹」 2 ひねくれる。「—・れた性格」
ねじ・ける【拗ける】
[動カ下一][文]ねぢ・く[カ下二] 1 ねじれゆがむ。曲がりくねる。「—・けた木の幹」 2 性質がひねくれる。「心の—・けた人」