すえ‐の‐よ【末の世】
1 後の世。後の時代。「—までも語り継がれる」 2 道義や仏法がすたれ、人の心がすさんだ世の中。末世(まっせ)。 3 晩年。「—に内裏を見給ふにも」〈源・賢木〉
すえ‐ば【末葉】
1 草木の先の方にある葉。うらば。 2 子孫。末孫。まつよう。「竹の園生(そのふ)の—まで、人間の種ならぬぞやんごとなき」〈徒然・一〉
すえ‐ひろ【末広】
1 しだいに末のほうが広がること。末広がり。「湖面に—の航跡をしるす」「—形」 2 しだいに栄えること。末広がり。「ご当家の—をお祈りします」 3 扇子、また中啓(ちゅうけい)の異称。広がり栄え...
すえひろ‐いずたろう【末弘厳太郎】
[1888〜1951]民法・労働法学者。山口の生まれ。東大教授。第二次大戦後、労働三法の立案に参画。中央労働委員会の初代会長。著「労働法研究」「物権法」「日本労働組合運動史」など。
すえ‐ひろがり【末広がり】
1 「末広(すえひろ)1」に同じ。「—の裾野(すその)」「—の八(はち)の字」 2 「末広2」に同じ。「家運が—に開ける」 3 「末広3」に同じ。 [補説]曲名別項。→末広がり
すえひろがり【末広がり】
狂言。末広がりを買いにいかされた太郎冠者がだまされて傘を求めて帰り、怒った主人に囃子(はやし)物を聞かせて機嫌をとる。
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「稚美鳥末広(わかみどりすえひろがり)」。3世...
すえひろ‐たけ【末広茸】
スエヒロタケ科のキノコ。枯れ木などに群生し、傘は半月形か扇形で、表面に粗い毛を密生し、灰白色を呈する。
すえひろ‐てい【末広亭】
東京都新宿区にある演芸場。明治30年(1897)に開場。第二次大戦で焼失したが、昭和21年(1946)に再建された。新宿末広亭。
すえひろ‐てっちょう【末広鉄腸】
[1849〜1896]政治家・ジャーナリスト・小説家。伊予の生まれ。本名、重恭(しげやす)。「朝野(ちょうや)新聞」などに政論を展開。自由民権運動に参加。のち衆議院議員。政治小説「雪中梅」「花間...
すえ‐びょうし【末拍子】
宮廷の御神楽(みかぐら)で、末方(すえかた)の主唱者。⇔本拍子(もとびょうし)。