うけら【朮】
植物オケラの古名。「恋しけば袖も振らむを武蔵野の—が花の色に出(づ)なゆめ」〈万・三三七六〉
おけら【朮】
キク科の多年草。山地の乾いた所に自生し、高さ30〜60センチ。茎は堅く、葉も楕円形で堅く、縁にとげ状の細かい切れ込みがある。夏から秋、白色または紅色の小花が頭状に集まった花をつける。若い苗を食用...
おけら‐の‐もちい【朮の餅】
追儺(ついな)の夜に供えた餅(もち)。
おけら‐まいり【朮参り/朮詣り】
大みそかの深夜から元旦にかけて、京都の八坂神社で行われる朮祭に詣でること。おけらもうで。《季 新年》
おけら‐まつり【朮祭/白朮祭】
京都の八坂神社で、大みそかから元旦にかけて行われる祭り。火鑽(ひき)りで点じた火でオケラの根、柳の削り掛けを燃やして、かがり火にする。参詣(さんけい)人はそれを火縄に移して持ち帰り、雑煮を煮る火...
じゅつ【朮】
キク科のオケラなどの根茎を乾燥したもの。漢方で健胃・利尿・鎮痛などに用いる。白朮(びゃくじゅつ)・蒼朮(そうじゅつ)がある。