えつり【桟】
1 茅(かや)・わらなどで葺(ふ)く屋根の下地として、垂木(たるき)の上に並べ敷いた細い竹やアシなど。瓦(かわら)葺きなどの屋根下地にもいう。 2 壁の下地に組んだり、土蔵の柱の外側に渡した板に...
かけ‐はし【懸(け)橋/掛(け)橋/桟/梯】
1 険しいがけに沿って通行するために板を棚のようにさしかけて造った道。桟道。 2 谷や川など、水の上にかけ渡した橋。 3 橋渡し。なかだち。「両国親善の—となる」 4 はしご。階段。〈和名抄〉
さ‐じき【桟敷】
《「さずき(仮庪)」の音変化》 1 祭りの行列や花火の見物などのために、道路や川などに面してつくる仮設の席。桟敷席。 2 劇場・相撲場などで、一段高くつくった板敷きの見物席。江戸時代の歌舞伎劇場...
さじき‐せき【桟敷席】
⇒桟敷
さじき‐どの【桟敷殿】
眺望を楽しむために高くつくった建物。「この—に中納言殿住み給ふに」〈栄花・玉の台〉
さじき‐や【桟敷屋】
「桟敷殿」に同じ。「一条—にある男とまりて」〈宇治拾遺・一二〉
さ‐で【桟手】
林中などで木材を運び出す装置で、厚材を底に敷き、両側に防材を設け、勾配をつけて、その上を滑らせて落とすもの。
さん【桟】
1 戸・障子などの骨組み。 2 板が反るのを防ぐために、打ちつけたり差し込んだりする横木。 3 土台や梯子(はしご)などに渡す横木。 4 「猿(さる)3」に同じ。「—を下ろす」
さん【桟〔棧〕】
[常用漢字] [音]サン(漢) [訓]かけはし 険しいがけなどに、架け渡した橋。かけはし。「桟道」 [難読]桟敷(さじき)
さん‐うん【桟雲】
1 かけはしのように峰から峰へかかっている雲。 2 雲の中を行くような高く険しい山道。