うめ【梅】
《「梅」の字音「メ」から変化したものという。平安時代以降「むめ」と表記されることが多い》 1 バラ科の落葉高木。葉は卵形で縁に細かいぎざぎざがある。早春、葉より先に、白・淡紅・紅色などの香りの強...
むめ【梅】
⇒うめ
うめ‐うつぎ【梅空木】
アジサイ科の落葉低木。本州中部の山地にまれにみられ、高さ約1メートル。枝はまばらに出る。葉はやや細長い卵形で先がとがる。初夏、白色の花を下向きに開く。
うめおうまる【梅王丸】
浄瑠璃「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の登場人物。菅原道真に仕える舎人(とねり)で、松王丸・桜丸の兄。
うめ‐が‐え【梅が枝】
梅のえだ。《季 春》「—をはづれて寒き入日かな/蓼太」 [補説]作品名別項。→梅枝
うめがえ【梅枝】
源氏物語第32巻の巻名。光源氏39歳。明石の姫君(明石の中宮)の裳着(もぎ)と入内(じゅだい)の準備などを描く。 謡曲。四番目物。世阿弥作。管弦の役争いで討たれた楽人富士の妻の霊が、津の国住...
うめ‐がえし【梅返し】
紅梅色の染め物。元禄(1688〜1704)のころ、主として羽織の裏地に用いられた。
うめがえ‐でんぶ【梅が枝田麩】
でんぶの一。せん切りにしたするめとかつお節・梅干しを合わせ、粉山椒を加え、酒・醤油で煮ていりあげたもの。梅が香。
うめ‐が‐か【梅が香】
1 梅の花のかおり。《季 春》「—にのっと日の出る山路かな/芭蕉」 2 練り香(こう)の名。 3 「梅が枝田麩(でんぶ)」に同じ。
うめがさ‐そう【梅笠草】
ツツジ科の多年草。低山や海辺に生え、高さ10〜15センチ。葉は輪状につく。6月ごろ、茎の先に梅に似た白い5弁花を1個開く。