しゅ‐ろ【棕櫚/棕梠】
1 ヤシ科の常緑高木。高さは5メートル以上になり、幹は直立し、枝がなく、麻のような毛で覆われる。頂上に群生する葉は長い柄をもち、手のひら状で大きい。雌雄異株。5、6月ごろ、淡黄色の小花を多数つけ...
しゅろ‐がさ【棕櫚笠】
さらした棕櫚の葉3、4枚を合わせて作る薩摩(さつま)産のかぶり笠。元禄(1688〜1704)のころに流行。一説に、檳榔(びろう)の葉で作るともいう。
しゅろ‐げ【棕櫚毛】
棕櫚の葉柄が幹についている部分の、茶色の繊維。
しゅろ‐そう【棕櫚草】
シュロソウ科の多年草。山地の林下に生え、高さ約60センチ。葉は細長い。下部には古い葉が棕櫚の毛のように残る。夏、黒紫色の花を多数つける。根茎は有毒。
しゅろ‐ちく【棕櫚竹】
ヤシ科の常緑低木。高さ約3メートルに達する。幹の先に葉が7、8枚つき、葉は手のひら状。雌雄異株。夏、葉の付け根に黄色の小花を多数つける。南中国の原産で、江戸時代に渡来し、観賞用に栽培される。
しゅろ‐なわ【棕櫚縄】
棕櫚の毛をより合わせて作る縄。
しゅろ‐ぼうき【棕櫚箒】
棕櫚の毛を束ねて作ったほうき。
す‐ろ【棕櫚】
「しゅろ(棕櫚)」に同じ。「姿なけれど—の木、唐めきて」〈枕・四〇〉