なら【楢/柞/枹】
コナラの別名。また、ミズナラ・ナラガシワなどを含めた総称。
なら‐がしわ【楢柏】
1 カシワの別名。また、コナラの別名。 2 ブナ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は長楕円形で、裏面が灰白色。実は椀(わん)形の殻斗(かくと)をもつどんぐり。
ならがれ‐びょう【楢枯れ病】
ナラ類やシイ・カシなどの樹幹内に、甲虫カシノナガキクイムシがナラ菌をもち込むことによって、樹木が枯死する現象。
なら‐しば【楢柴】
楢の木の枝。「み狩する雁羽の小野の—の慣れは増さらず恋こそ増され」〈万・三〇四八〉
ならしば‐どり【楢芝鳥】
鷹(たか)の別名。
なら‐たけ【楢茸】
タマバリタケ科のキノコ。夏から秋、枯れ木などに生える。傘は直径5〜15センチで、表面は淡黄褐色。細長い菌糸束を生じて広がり、菌糸の若いものは発光する。食用。はりがねたけ。《季 秋》
なら‐の‐おがわ【楢の小川】
京都市北区上賀茂の御手洗(みたらし)川の異称。[歌枕]「風そよぐ—の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」〈新勅撰・夏〉
なら‐の‐はがしわ【楢の葉柏】
楢の木の葉。「見るままに—紅葉して佐保のわたりの山ぞしぐるる」〈続古今・秋下〉
なら‐の‐はもり【楢の葉守】
楢の木に宿り樹木を守る神。「青丹(あをに)よし—の神心」〈謡・金札〉
ならやまぶしこう【楢山節考】
深沢七郎の小説。昭和31年(1956)発表。姨捨山伝説を題材とする。 木下恵介監督・脚本による映画の題名。昭和33年(1958)公開。出演、田中絹代、高橋貞二ほか。 今村昌平監督・脚本によ...