かい‐やぐら【貝櫓/蜃気楼】
《「蜃」をハマグリと解して、「蜃楼」を訓読みにした語》蜃気楼(しんきろう)のこと。貝楼。《季 春》
かえ‐やぐら【代え櫓】
⇒控(ひか)え櫓
かえ‐ろ【換え櫓/換え艪】
へさきにつけておいて、船を急にこぎ戻そうとするときに用いる櫓。逆櫓(さかろ)。返様櫓(かえさまろ)。
くび‐やぐら【首櫓】
相撲の投げ技の一。片手で相手の首を抱え、一方の手で前まわしを取り、自分のからだをそらせながら後方に投げるもの。
こたつ‐やぐら【炬燵櫓】
こたつの布団を掛ける四柱方形の木組みのやぐら。《季 冬》「南天よ—よ淋しさよ/一茶」
さか‐ろ【逆艪/逆櫓】
船尾を先にして進めるように艪を取り付けること。また、その艪。 浄瑠璃「ひらかな盛衰記」の三段目切(きり)の通称。
ささ‐やぐら【笹櫓】
江戸時代、小芝居のこと。江戸三座以外の芝居。官許の大芝居が表に櫓(やぐら)を設けたのに対して、それを許されない小規模の劇場が、代わりに笹を目印として立てたところからいう。
すみ‐やぐら【隅櫓/角櫓】
城郭の隅に立てた櫓。
たか‐やぐら【高櫓】
高く築いたやぐら。
だし‐やぐら【出し矢倉/出し櫓】
1 城郭の外に張り出して造られたやぐら。 2 肩にかついで移動できる簡単なやぐら。かきやぐら。 3 和船の舳先(へさき)や艫(とも)に突き出して造られたやぐら。出し屋根。