ぶ‐し【武士】
昔、武芸をおさめ、軍事にたずさわった身分の者。中世・近世には支配階級となった。さむらい。もののふ。
ぶし‐かたぎ【武士気質】
いかにも武士らしい気風。さむらいかたぎ。
ぶし‐だん【武士団】
武士の集団。平安中期以後、荘園・公領に分散していた武士は平氏・源氏を棟梁(とうりょう)に団結し、各地に武士団を形成した。はじめ血縁関係を核とした惣領制的結合であったが、南北朝以後は地縁結合である...
ぶし‐どう【武士道】
日本の武士階級に発達した道徳。鎌倉時代から発達し、江戸時代に儒学思想と結合して完成した。忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した。士道。 [補説]書名別項。→武士道
ぶしどう【武士道】
《Bushido, the Soul of Japan》新渡戸稲造による英文の著作。明治32年(1899)に米国で出版され、翌年日本でも刊行。日本の魂としての武士道について論じた文化論で、英語圏...
武士道(ぶしどう)と云(い)うは死(し)ぬ事(こと)と見付(みつ)けたり
「葉隠」の一節。武士たる者は主君のためには死ぬことも覚悟しなければならない。没我・献身に重きをおく武士道を説いた言葉。
武士(ぶし)に二言(にごん)なし
武士は一度言ったことを取り消すようなことはしない。信義を重んじ約束を守る意。
ぶし‐の‐しょうほう【武士の商法】
「士族の商法」に同じ。
武士(ぶし)は相身(あいみ)互(たが)い
同じ立場のものは、互いに思いやりをもって助け合うべきであるということ。
武士(ぶし)は食(く)わねど高楊枝(たかようじ)
武士は貧しくて食事ができなくても、あたかも食べたかのように楊枝を使って見せる。武士の清貧や体面を重んじる気風をいう。また、やせがまんすることにもいう。