し‐はん【死斑/屍斑】
死んだ人の皮膚に現れる、紫赤色あるいは紫青色の斑点。血液が自重で沈降するために生じ、下側となった部分に死後2、30分から現れ、6〜10時間後には全面に及ぶ。その程度から死後経過時間や死因の推定が可能。
し‐ば【死馬】
死んだ馬。
死馬(しば)の骨(ほね)
かつてはずばぬけていたが、今は価値のなくなってしまったもののたとえ。
死馬(しば)の骨(ほね)を五百金(ごひゃくきん)に買(か)う
《「戦国策」燕策から》凡人をまず優遇しておけば、やがて賢者が自然と集まって来る。死馬の骨を買う。
しばん‐むし【死番虫】
甲虫目シバンムシ科の昆虫の総称。体は小形で楕円形。古い家に多く、コツコツと小さな音を立てながら建材などを食い進む。フルホンシバンムシは古書を食害する。名は、英名のdeathwatch(死時計)を...
し‐ひょう【死票】
選挙で、当選者の決定に結びつかなかった票。特に、選挙区で、落選候補に投じられた票。死に票。
し‐びと【死人】
死んだ人。死者。しにん。
しびと‐いろ【死人色】
死人の青ざめた気味の悪い顔色。また、そのような血の気のない皮膚の色。土気色。
しびと‐かつぎ【死人担ぎ】
棺桶をかつぐこと。また、そのかつぎ方。足を進行方向に向けてかつぐ。縁起が悪いかつぎ方とされる。
しびと‐がえり【死人返り】
歌舞伎の立ち回りで、切られた役者が直立したままの姿勢からとんぼ返りをして倒れること。