しん‐ざん【深山】
奥深い山。みやま。「—幽谷」
しんざん‐ゆうこく【深山幽谷】
《「列子(れっし)」黄帝(こうてい)から》人けがなく、ひっそりとした奥深い山や谷。「—に遊ぶ」
み‐やま【深山】
奥深い山。奥山。しんざん。
みやま‐あけぼのそう【深山曙草】
リンドウ科の多年草。高山の岩地に生え、高さ約30センチ。茎は直立して、毛はない。葉は対生し、卵状楕円形。8月ごろ、暗紫色の花を総状につける。
みやま‐うすゆきそう【深山薄雪草】
キク科の多年草。本州北部の高山に自生し、高さ約15センチ。エーデルワイスに似て全体に白い綿毛をかぶり、葉は線形で互生。茎の上端の葉は輪状につき、その中央に黄色い頭状花を密につける。ひなうすゆきそう。
みやま‐うずら【深山鶉】
ラン科の多年草。常緑で、山中の林内に生える。茎は白色を帯び、地をはう。葉は卵形で、葉面に白斑がある。夏、白色または淡紅色の花をつける。
みやま‐おだまき【深山苧環】
キンポウゲ科の多年草。高山に自生。根茎から、長い柄のある葉が数枚出て、葉は複葉。夏、紫色の花を下向きに開く。オダマキの原種。
みやま‐おろし【深山颪】
山奥から吹きおろしてくる激しい風。「吹きまよふ—に夢さめて」〈源・若紫〉
みやま‐かたばみ【深山酢漿草】
カタバミ科の多年草。山地に生え、葉は倒卵形の3枚の小葉からなる複葉。4、5月ごろ、白色に淡紫色のすじのある5弁花をつける。叡山(えいざん)かたばみ。
みやま‐がく・る【深山隠る】
[動ラ四]山に隠れて見えなくなる。「明日よりは—・りて見えずかもあらむ」〈記・下・歌謡〉