こう【狡】
[音]コウ(カウ)(漢) [訓]ずるい こすい 悪賢い。ずるい。「狡獪(こうかい)・狡猾(こうかつ)・狡兎(こうと)」
こう‐かい【狡獪】
[名・形動]悪賢いこと。ずるく立ち回るさま。狡猾(こうかつ)。「—な政治家」
こう‐かつ【狡猾/狡黠】
[名・形動]ずるく悪賢いこと。また、そのさま。「—な手段」「—に立ち回る」 [派生]こうかつさ[名]
こう‐けい【狡計】
悪賢いはかりごと。悪計。
こう‐ち【狡知/狡智】
ずる賢い知恵。悪知恵。奸知(かんち)。「—にたける」
こう‐と【狡兎】
ずる賢いうさぎ。また、すばしこいうさぎ。
狡兎(こうと)死(し)して走狗(そうく)烹(に)らる
《「史記」越王勾践世家から》うさぎが死ぬと、猟犬も不要になり煮て食われる。敵国が滅びたあとは、軍事に尽くした功臣も不要とされて殺されることのたとえ。
こう‐どう【狡童】
悪賢い子供。
こす・い【狡い】
[形][文]こす・し[ク] 1 人を欺いて自分に有利に立ち回るさま。悪賢い。狡猾(こうかつ)である。ずるい。「—・いやり方」 2 けちだ。「年のくれ互ひに—・き銭づかひ/野坡」〈炭俵〉 [派生]...
こす‐から・い【狡辛い】
[形][文]こすから・し[ク]「狡(こす)っ辛い」に同じ。「もとよりヤリクリをして、—・く世を送っているものだから」〈露伴・骨董〉