みけ‐つ‐くに【御食つ国】
天皇の食料を献上する国。「—志摩の海人(あま)ならしま熊野の小舟に乗りて沖辺漕ぐ見ゆ」〈万・一〇三三〉
み‐つぎ【貢ぎ/御調/調】
[名](スル)《古くは「みつき」》 1 支配下にある国や人民が服従のしるしとして君主に献上する物品。みつぎもの。 2 「調(ちょう)1」に同じ。
みつぎ‐もの【貢ぎ物/調物】
支配者が税としてとりたてる物品。また、被支配者が献上する品物や金。みつぎ。「—をささげる」
み‐つ・ぐ【貢ぐ】
[動ガ五(四)]《「見継ぐ」と同語源》 1 金や物を与えて助ける。金品を差し出して生活の面倒をみる。「愛人に—・ぐ」 2 君主や支配者に金品を献上する。「領主に—・ぐ」 [可能]みつげる
みのひ‐の‐せちえ【巳の日の節会】
大嘗祭の時、巳の日に行われる主基(すき)の節会。饗宴を張り、国司から多米都物(ためつもの)・挿頭(かざし)・和琴などが献上された。
むくはら‐でら【向原寺】
奈良県高市郡明日香村にあった日本最初の寺。欽明天皇13年(552)百済(くだら)から献上された仏像を、蘇我稲目が小墾田(おはりだ)の家、のち向原の家に安置して寺としたのに始まるという。推古天皇の...
貪(むさぼ)らざるを以(もっ)て宝(たから)と為(な)す
《「春秋左伝」襄公一五年などから。宋の子罕(しかん)が、宝玉を献上されたとき、それを受けずに答えた言葉》無欲であることを、自分の大切な宝と考える。
もうぎゅうわか【蒙求和歌】
源光行の著作。全14巻。元久元年(1204)の成立。唐の李瀚(りかん)による「蒙求」から抜粋した故事250編の和訳に、それぞれの内容に応じた和歌を添えた作品。源実朝に献上されたものとみられる。
もちづき‐の‐こま【望月の駒】
平安時代以降、毎年陰暦8月の望月のころ、諸国から献上した馬。「あふさかの関の清水に影見えて今やひくらむ—」〈拾遺・秋〉
やこう‐がい【夜光貝】
リュウテンサザエ科の巻き貝。潮間帯下の岩礁にすみ、貝殻は球卵形で、殻径約20センチと大形。殻は厚く、表面は緑茶色、内面は真珠光沢が強い。奄美群島以南に産し、肉は食用、殻は貝細工や螺鈿(らでん)の...