あど‐も・う【率ふ】
[動ハ四]かけ声をかけて引き連れる。連れて行く。「もののふの八十伴(やそとも)の男(を)を召し集へ—・ひ給ひ」〈万・四七八〉
いさ‐がわ【率川】
奈良市を流れていた川。春日山に源を発し佐保川に注いだ。現在は地下を流れる。能登川。[歌枕]「はね蘰(かづら)今する妹をうら若みいざ—の音のさやけさ」〈万・一一一二〉
いさがわ‐じんじゃ【率川神社】
奈良市本子守町にある神社。祭神は姫蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)(中殿)・玉櫛姫命(左殿)・大己貴荒魂命(おおなむちのあらたまのみこと)(右殿)。現在は大神(おおみわ)神社の摂社...
い・ぬ【率寝】
[動ナ下二]連れていって一緒に寝る。共寝をする。「沖つ鳥鴨どく島に我が—・ねし妹は忘れじ世の尽(ことごと)に」〈記・上・歌謡〉
いる【率る/将る】
[動ワ上一] 1 人を連れて行く。ひきいる。「従者(ともびと)としてゐて往きき」〈記・上〉 2 物を身に携えて行く。「内侍所、神璽(しんじ)、宝剣ばかりをぞ、忍びてゐて渡させ給ふ」〈増鏡・むら時雨〉
そっ‐せん【率先/帥先】
[名](スル)ひとの先に立って事を行うこと。進んで事をすること。「—して手伝う」
そっせん‐きゅうこう【率先躬行】
先頭に立ってみずから実践すること。
そっせん‐すいはん【率先垂範】
先頭に立って模範を示すこと。
そっ‐ちょく【率直】
[名・形動]ありのままで隠すところがないこと。また、そのさま。「—に言えば」「—な意見を求める」 [補説]「卒直」と書くこともある。 [派生]そっちょくさ[名]
そっ‐と【率土】
陸地の続くかぎり。国の果て。「—のうち、いづくに鬼神のすむべきぞ」〈伽・酒呑童子〉