あこぎ‐が‐うら【阿漕ヶ浦】
三重県津市東部一帯の海岸。伊勢神宮に供える魚をとる漁場として、殺生禁断の地であった。[歌枕]「いかにせん—のうらみても度かさなれば変はる契りを」〈新千載・恋五〉
あこぎ‐やき【阿漕焼】
三重県津市から産する陶器。万古(ばんこ)焼の分派である安東(あんとう)焼を、嘉永6年(1853)再興したのが始まり。
あこや【阿古屋】
愛知県半田市付近、知多半島の東海岸の古地名。 山形市郊外の千歳(ちとせ)山の古称。山上の松が有名であった。
あご‐わん【英虞湾】
三重県志摩半島南部にある湾。典型的なリアス海岸。真珠養殖が盛ん。伊勢志摩国立公園の中心。
あさあけのうしお【朝明けの潮】
東京都千代田区の皇居内殿舎、長和殿波の間の壁を飾る壁画。日本画家、東山魁夷の作品で、山口県の青海島の瀬叢(せむら)と呼ばれる岩礁をモチーフにしたとされる。昭和43年(1968)に完成。
あさお【麻生】
神奈川県川崎市北西部の区名。丘陵地にある。
あさか【安積/浅香】
福島県郡山市の地域名。古くは郡山盆地の大部分を占める地域をさし、阿尺(あさか)国と称した。大化の改新後、陸奥(むつ)の一部となり、のち岩代(いわしろ)に属した。
あさか【朝霞】
埼玉県南部の市。もと川越街道の膝折(ひざおり)宿として栄えた。第二次大戦後は住宅都市として発展。自衛隊駐屯地がある。人口13万(2010)。
あさか‐そすい【安積疎水】
福島県、郡山盆地を灌漑(かんがい)するための用水路。明治15年(1882)通水。新水路は昭和26年(1951)完成。ともに猪苗代(いなわしろ)湖から取水し、阿武隈(あぶくま)川に注ぐ。
あさか‐やま【安積山/浅香山】
福島県郡山市日和田にある山。葛城王(かずらきのおおきみ)と采女(うねめ)との伝説で知られる。同市片平の額取(ひたとり)山とする説もある。[歌枕]「—影さへ見ゆる山の井の浅き心を吾が思はなくに」〈...