いしま【窳/窪】
陶器などの、ゆがみ、くぼみやきず。「水もるとは、玉だれのかめなどの—あらむ心地ぞし侍る」〈元永元年内大臣家歌合・判詞〉
おち‐くぼ【落ち窪】
《落ちくぼんだ所の意》家の中で、普通の床より一段低い所。落ち間。「—なる所の、二間なるになむ住ませ給ひける」〈落窪・一〉
くぼ【凹/窪】
1 くぼんでいる部分。くぼみ。「盆の—」 2 女性の陰部。女陰。「—の名をば何とかいふ」〈催馬楽・陰の名〉
て‐の‐くぼ【手の窪】
1 てのひらを内側へ軽く曲げると中央にできるくぼみ。 2 飯を手づかみで食うこと。また、握り飯。「師の曰(いは)く何—をすべけんや」〈柳多留・一六〉
なか‐くぼ【中窪】
中央部がくぼんでいること。また、そのようなもの。なかびく。
ほ‐くぼ【火窪】
いろりの中央の、火を燃やすところ。火の坪。ほどなか。
ぼん‐の‐くぼ【盆の窪】
1 首の後ろの中央のくぼんだところ。 2 江戸時代、小児の頭髪を首の後ろだけ少し残してそった髪形。