ゆ‐がみ【結髪】
《「ゆいがみ」の音変化》馬のたてがみを部分部分束ねて結ぶこと。また、そのたてがみ。巻き髪。「手綱を馬の—に捨て」〈平家・九〉
ゆす・う【結ふ】
[動ハ四]「結(むす)ぶ」の上代東国方言。「家(いは)の妹(いも)ろ我(わ)を偲ふらし真結(まゆす)ひに—・ひし紐(ひも)の解くらく思(も)へば」〈万・四四二七〉
ゆ‐だち【結裁】
装束の袖付けの脇を縫わずにあけておくこと。また、その部分。「何色にか色ある御衣(おんぞ)どもの—より多くこぼれ出でて」〈大鏡・伊尹〉
ゆはた【纈/結繒】
《「ゆいはた」の音変化》絞り染め。くくり染め。また、絞り染めにした布や革。「君が為—の絹を取りしでて神にぞ祭る万代までに」〈堀河百首〉
ゆはだ‐おび【結肌帯/斎肌帯】
⇒岩田帯(いわたおび)
ゆわい‐つ・ける【結わい付ける】
[動カ下一][文]ゆはひつ・く[カ下二]「結わえ付ける」に同じ。「四足をくいへ—・けられて」〈魯文・安愚楽鍋〉
ゆわ・う【結はふ】
[動ハ四]《動詞「ゆう」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》しばる。むすぶ。ゆう。「鉄の鎖を以て酒の君を—・ひて」〈仁徳紀〉 [動ハ下二]「ゆわえる」の文語形。
ゆわえ‐つ・ける【結わえ付ける】
[動カ下一][文]ゆはへつ・く[カ下二]むすびつける。しばりつける。ゆわいつける。「荷物を荷台に—・ける」
ゆわ・える【結わえる】
[動ア下一][文]ゆは・ふ[ハ下二]むすぶ。しばる。くくる。ゆわく。「一〇本ずつ—・えて一束にする」
ゆわ・く【結わく】
[動カ五(四)]しばる。くくる。むすぶ。ゆわえる。「髪を—・く」 [可能]ゆわける