かっ‐こ【羯鼓】
1 雅楽に用いる打楽器の一。奈良時代に唐から渡来したもの。左方(さほう)の楽で、演奏の速度・長短を指揮する主要楽器として使う。長さ約30センチの鼓胴の両側に直径約23センチの馬革の鼓面を固定し、...
かっこ‐おどり【羯鼓踊(り)】
風流(ふりゅう)系の民俗芸能で、羯鼓を腹につけ、背に神籬(ひもろぎ)を負って踊るもの。雨ごい・虫送りなどを目的として、中部地方以西に広く分布。
かつなんぶんしゅう【羯南文集】
陸羯南の評論集。梶井盛編。明治43年(1910)刊。日刊紙「日本」に掲載された論文を集めたもの。
かつなんぶんろく【羯南文録】
陸羯南の評論集。鈴木虎雄編。昭和8年(1933)刊。自費出版の非売品で、のちに日刊紙「日本」掲載社説70編あまりを補録として追加し、大日社から昭和13年(1938)に出版。
かつま【羯磨】
《(梵)karmaの音写。行為・所作・業(ごう)などと訳す》受戒・懺悔(さんげ)の儀式作法。 [補説]天台宗などでいい、真言宗や律宗など南都諸宗では「こんま」とよむ。
こんま【羯磨】
⇒かつま(羯磨)
かつま‐こんごう【羯磨金剛】
三鈷杵(さんこしょ)を十字に組み合わせた密教の法具。
かつま‐まんだら【羯磨曼荼羅】
四種曼荼羅の一。仏・菩薩(ぼさつ)の所作や行為を表した曼荼羅。
けつ【羯】
中国、匈奴の一種族で、五胡の一。名は山西省の羯に居住したことによるという。4世紀初め、族長の石勒(せきろく)が五胡十六国の一つ、後趙(こうちょう)を建国。