おい‐こ・む【老(い)込む】
[動マ五(四)]年をとって体力や気力が衰える。「まだ—・む年ではない」
おい‐ごえ【老い声】
盛りを過ぎて、老い衰えた声。「(鶯(うぐいす)ガ)夏、秋の末まで—に鳴きて」〈枕・四一〉
おい‐さき【老い先】
年とった人の、これからの人生。余生。「—が短い」
おい‐さらば・う【老いさらばふ】
[動ハ四]⇒老いさらぼう
おい‐さらば・える【老いさらばえる】
[動ア下一]《「おいさらぼう」から変化したもの》年をとってみすぼらしくなる。年老いてよぼよぼする。「—・えて別人のようだ」
おい‐さらぼ・う【老いさらぼう】
[動ワ五(ハ四)]「老いさらばえる」に同じ。「きわめて—・うてその女が戻ってきた」〈柳田・山の人生〉
おい‐しら・う【老い痴らふ】
[動ハ四]年をとってぼける。もうろくする。「—・へる人々、うち泣きつつめで聞こゆ」〈源・賢木〉
おい‐し・る【老い痴る】
[動ラ下二]年をとってぼける。老いぼれる。「我は—・れて、おぼえもなくなり行く」〈落窪・二〉
おい・す【老いす】
[動サ変]老いる。「亀の上の山も尋ねじ船の内に—・せぬ名をばここに残さむ」〈源・胡蝶〉
おいそ‐の‐もり【老蘇森/老曽森】
滋賀県近江八幡市の奥石(おいそ)神社の森。ホトトギスの名所。[歌枕]「東路のおもひでにせむ郭公(ほととぎす)—の夜半の一声」〈後拾遺・夏〉