わき‐きょうげん【脇狂言】
1 正式な五番立ての演能で、脇能の次に上演される狂言。めでたい内容の曲が多い。 2 江戸時代の歌舞伎で、1日の興行の最初に行う三番叟(さんばそう)に次いで演じられた狂言。祝言性の濃い儀礼的なもの...
わき‐ざ【脇座】
能舞台で、客席正面から向かって右側、脇柱の右手の地謡(じうたい)座の手前にあたる所。ワキが座る定位置。
わき‐じょうめん【脇正面】
《「わきしょうめん」とも》能舞台で、シテ柱と目付(めつけ)柱との間の所、およびその外縁の観客席。舞台に向かって左側面にあたる席。脇正(わきしょう)。
わき‐ばしら【脇柱】
能舞台正面の、向かって右手前の柱。すぐ右側がワキ座。大臣柱。
わきま・える【弁える/辨える】
[動ア下一][文]わきま・ふ[ハ下二] 1 物事の違いを見分ける。弁別する。区別する。「事の善悪を—・える」「公私の別を—・えない」 2 物事の道理をよく知っている。心得ている。「礼儀を—・える...
わ‐げき【話劇】
中国の新劇。20世紀初めごろ、日本の新派劇の影響を受けて起こった。京劇など歌舞を主とする古典劇に対して、話し言葉を重視する。
わ‐ごと【和事】
歌舞伎で、柔弱な色男の恋愛描写を中心とした演技。また、その演出様式。元禄期(1688〜1704)に発生し、主に上方の芸系に伝わった。→荒事 →実事(じつごと)
わごと‐し【和事師】
歌舞伎で、和事を得意とする役者。
わ‐ごん【和琴/倭琴】
日本の弦楽器の一。神楽・東遊(あずまあそ)びなど、雅楽の日本古来の歌舞に用いる6弦の琴。多くは桐(きり)製で、長さ約190センチ。柱(じ)はカエデの枝をそのまま用いる。右手に持った琴軋(ことさき...
わざ‐おぎ【俳優】
《古くは「わざおき」》 1 こっけいな動作をして歌い舞い、神や人を慰め楽しませること。また、それをする人。「吾れ将に汝(いましみこと)の—の民たらむ」〈神代紀・下〉 2 こっけいな事柄。「されど...