あく‐げんた【悪源太】
源義平(みなもとのよしひら)の異名。
松居松翁の戯曲。2幕。報知新聞に自身が連載した同名小説を、市川左団次(初世)の依頼で脚色した歴史劇。明治32年(1899)明治座で初演。座付き作者以外の...
あく‐ば【悪婆】
1 心のよくない老女。意地の悪い老女。 2 歌舞伎の役柄の一つで、悪事を働く中年女の役。毒婦の性格をもつ。生世話(きぜわ)狂言を特色づけた役柄で、扮装・演出にも定型がある。
あくまのひのもとに【悪魔の陽の下に】
《原題、(フランス)Sous le soleil de Satan》ベルナノスの長編小説。1926年刊。北フランスの田舎町を舞台に、恋人を殺した娘の魂を救済しようとする神父の苦悩を描く。1987...
あけ‐の‐ひ【明けの日】
1 あくる日。翌日。「—から、真知子は毎日病院に米子を見舞った」〈野上・真知子〉 2 宿直などをした翌日。
あげ‐いた【上(げ)板/揚(げ)板】
1 床下に物などを入れるために、くぎ付けにしないで、自由に取り外しできるようにした床板。あげぶた。 2 江戸時代の歌舞伎劇場で、舞台の前縁にあった横長の板敷き部分。 3 風呂場などの流しに敷く簀...
あげ‐ひばり【揚げ雲雀】
空高く舞い上がって鳴いているヒバリ。《季 春》「朝凪やただ一すぢに—/蓼太」 [補説]作品名別項。→揚げひばり
あげ‐ぶたい【揚(げ)舞台】
(関西地方で)二重舞台のこと。
あげ‐まき【揚巻/総角】
1 古代の少年の髪の結い方の一。髪を左右に分け、両耳の上に巻いて輪を作る。角髪(つのがみ)。 2 「揚巻結び」の略。 3 鎧(よろい)の背の逆板(さかいた)に打ちつけた環に通して揚巻結びをし...
あげまき【揚巻】
歌舞伎舞踊。長唄。助六を主人公とした五変化舞踊「助六姿裏梅(すけろくすがたのうらうめ)」の通称。安政4年(1857)江戸中村座で初演。
歌舞伎の助六物で、助六の愛人となる遊女。
あげ‐まく【揚(げ)幕】
1 能舞台で、鏡の間と橋懸かりとの境に掛ける幕。 2 歌舞伎で、花道、時には上手(かみて)・下手(しもて)の出入り口に掛ける幕。紺地に劇場の紋を白抜きにする。