ふな‐て【船手】
1 船の通路。航路。「野も山も雪降りぬれば跡絶えて—に残る冬の通ひ路」〈隆信集〉 2 兵船の軍勢。水軍。「—の勢は、九鬼大隅守、島津陸奥守」〈太閤記・一三〉 3 「船手頭(ふなてがしら)」の略。
ふなて‐がしら【船手頭】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、幕府の用船の管理や、山陽道・西海道の海上巡視などにあたった。文久2年(1862)軍艦奉行の管轄下に入った。船奉行。船手衆。船頭(ふながしら)。
ふな‐で【船出】
[名](スル) 1 船が港を出ること。出航。出帆。でふね。「早朝に—する」 2 新しい生活などを始めること。「二人の晴れの—」
ふな‐とぎょ【船渡御】
神輿(みこし)を船に乗せて川や海を渡る神事。大阪天満宮のものが有名。
ふな‐どいや【船問屋】
江戸時代、各地の港にあって、回漕や積み荷を取り扱うのを業とした問屋。廻船問屋。ふなどんや。
ふな‐どんや【船問屋】
⇒ふなどいや
ふな‐どこ【船床/船笭】
船中の床(ゆか)に敷く簀(す)の子。転じて、船底の積荷場所。
ふな‐どまり【船泊(ま)り】
船が停泊すること。また、その場所。
ふな‐どめ【船留(め)/船止(め)】
船の出入りや往来を禁止すること。「国中を—して詮索あって」〈浮・男色大鑑・一〉
ふな‐に【船荷】
船に積んで運ぶ貨物。船の積み荷。