はな‐の‐かんばせ【花の顔】
花のように美しい顔。「—月の眉女子にして見まほしき優男(やさおとこ)」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
はな‐の‐が【花の賀】
春、花の咲くころに催す賀の祝い。「春宮の女御(にょうご)の御方の—に」〈伊勢・二九〉
はな‐の‐き【花の木】
ムクロジ科の落葉高木。本州中部にまれに自生。葉は浅く3裂し、秋に紅葉する。雌雄異株。春、葉に先だって濃紅色の花が咲き、5月ごろ実を結ぶ。はなかえで。
はなのきょく【花の曲】
《原題、(ドイツ)Blumenstück》シューマンのピアノ曲。変ニ長調。1839年作曲。ウィーン滞在時に書かれたシューマンの代表作の一。
はな‐の‐くも【花の雲】
桜の花が一面に満開になるさまを、雲に見立てていう語。《季 春》「—鐘は上野か浅草か/芭蕉」
はな‐の‐くんし【花の君子】
《周敦頤「愛蓮説」から》ハスの花を賞していう語。
はな‐の‐こころ【花の心】
1 花に心があるものとしていう、その心。「うちはへて春はさばかりのどけきを—や何急ぐらむ」〈後撰・春下〉 2 花に寄せる思い。「春の歌、—など、さ言ふ言ふも」〈枕・二三〉
はな‐の‐こみち【花の小道】
スペインの都市コルドバの、メスキータ北側に広がるユダヤ人街の路地の一。家々の白壁に花の鉢植えが飾られていることからの名。
はなのこし‐づき【花残(し)月】
⇒はなのこりづき(花残月)
はなのこり‐づき【花残(り)月】
陰暦4月の異称。花残し月。《季 夏》