い‐しゃ【倚藉】
[名](スル)よること。頼ること。
い‐しゃ【慰藉】
[名](スル)なぐさめいたわること。「宗助の淋しみは…何うか斯うか—されるのである」〈漱石・門〉
おん‐しゃ【温藉】
[名・形動]あたたかく、心が広いこと。また、そのさま。蘊藉(うんしゃ)。「その怨み方が—でなく感情の露骨なのを非難する」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
かりた‐ろうぜき【刈田狼藉】
中世、他人の田の稲を不法に刈り取ること。
しゃ【藉】
[音]シャ(漢) セキ(漢) [訓]しく かりる かす 〈シャ〉 1 敷き物にする。「枕藉(ちんしゃ)」 2 かこつける。「藉口」 3 いたわる。「慰藉」 [補説]3は「謝」を代用字とすること...
せき【藉】
⇒しゃ
せき‐せき【籍籍/藉藉】
[ト・タル][文][形動タリ]口々に言いはやすさま。「名声—たる文学者」〈荷風・つゆのあとさき〉
ちん‐せき【枕籍/枕藉】
1 互いの身を枕として寝ること。寄りかかり合って寝ること。 2 男女がともに寝ること。同衾(どうきん)。「—の度が重なるにつれて、つい絆(ほだ)され易い人情も出て来て」〈秋声・縮図〉 3 書物を...
つか‐なみ【束並み/藁藉】
わらを畳ほどの広さに編んだ敷物。わらぐみ。「—の上によるよる旅寝して黒津の里になれにけるかな」〈夫木・三一〉
はいばん‐ろうぜき【杯盤狼藉】
[ト・タル][文][形動タリ]酒宴が終わったあと、杯や皿鉢などが席上に散乱しているさま。「電気灯が—たる紫檀の食台(ちゃぶだい)の上に輝いている」〈荷風・腕くらべ〉