がま‐しゅ【蝦蟇腫】
舌の下にできるはれ物。唾液腺(だえきせん)や粘液腺が詰まって分泌液が貯留するもの。重症になると、あごの下部まではれる。
がま‐せんにん【蝦蟇仙人】
昔、ガマを使い、怪しい術を行ったという中国の仙人。三国時代呉の葛玄(かつげん)、および五代後梁の劉海蟾(りゅうかいせん)をさし、画題とされる。
がま‐ぜん【蝦蟇禅】
《ガマはただ跳ぶだけで、ほかの術を知らないところから》中途半端な悟り方で、自由な働きのできない禅。
がま‐どく【蝦蟇毒】
ヒキガエルの耳下腺などから分泌される毒液。乳白色で粘り気がある。ステロイド配糖体をはじめ、ブフォタリン、ブフォテニンなど種々の化学物質を含む。漢方で蟾酥(せんそ)という強心剤・鎮痛薬として用いられる。
がま‐の‐あぶら【蝦蟇の油】
ヒキガエルから採集される分泌液を豚脂などに混ぜてつくった軟膏(なんこう)。ひび・あかぎれ・外傷などに効くという。江戸時代から明治時代にかけて、街頭で香具師(やし)が独特の口上を述べて人を集め、販...
しゃ‐こ【蝦蛄/青竜蝦】
口脚目シャコ科の甲殻類。浅海の泥底にすむ。体長約15センチ。エビに似るが、平たく、腹部が幅広い。第2胸脚はカマキリのような捕脚になっている。北海道以南に分布。鮨種(すしだね)とする。《季 夏》「...
蝦蛄(しゃこ)で鯛(たい)を釣(つ)る
わずかな元手で大きな利益を得ることのたとえ。また、わずかな贈り物をして高価な返礼を受けることのたとえ。海老(えび)で鯛を釣る。
しゃこば‐サボテン【蝦蛄葉サボテン】
サボテン科の多年草。平たい楕円形の茎が節で接してつながる。カニバサボテンに似るが、茎の先端がとがらず角ばっており、花は左右相称。南アメリカの原産で、温室で観賞用に栽培される。しゃこサボテン。クリ...
しゃこ‐まんりき【蝦蛄万力】
C字形の鉄材にねじを装置した、締めつけ用工具。海老(えび)万力。
はぜ【沙魚/鯊/蝦虎魚】
スズキ目ハゼ亜目の魚の総称。淡水・河口から潮間帯・沿岸まで分布し、水底にすむ。多くは全長約20センチ。体は細長く、目が頭上部に並び、左右の腹びれが癒合して杯状をなすものが多い。ハゼ科の魚にはムツ...