かい‐かぶ・る【買い被る】
[動ラ五(四)] 1 人物を実際以上に高く評価する。「そう—・られても困る」 2 品物を実際の価値よりも高く買う。「お前に泣いて口説かれるので、五十か六十いつでも—・らあ」〈伎・小紋単地〉
かがふ・る【被る】
[動ラ四] 1 かぶる。「麻衾(あさぶすま)引き—・り」〈万・八九二〉 2 上の人からの仰せ言などを受ける。賜る。「天皇の敦(あつ)きめぐみを—・りて」〈記・下〉
かぶ・る【被る/冠る】
[動ラ五(四)]《「かがふる」の音変化形「かうぶる」からさらに変化した形》 1 頭や顔などにそれを覆うものを載せる。また、全体をすっぽり覆う。「帽子を—・る」「面を—・る」「毛布を—・って寝る」...
かむ・る【被る/冠る】
[動ラ五(四)]「かぶる」に同じ。「イタリア松の笠を—・ったようなのが」〈寅彦・旅日記から〉
仮面(かめん)を被(かぶ)・る
本心・本性を隠して、違ったもののように繕う。「善人の—・る」
キャラが被(かぶ)・る
似たようなキャラクターがそろう。特に、芸風の似たお笑い芸人や役者が複数存在することをいう。
こうぶ・る【被る/蒙る】
[動ラ四]《「かがふる」の音変化》「こうむる」に同じ。
こうむ・る【被る/蒙る】
[動ラ五(四)]《「こうぶる」の音変化》 1 他人から、行為や恩恵などを受ける。いただく。「格別の恩顧を—・る」「ご愛顧を—・る」→御免蒙る 2 災いなどを身に受ける。「損害を—・る」「迷惑を—...
薦(こも)を被(かぶ)・る
乞食(こじき)になる。「身体残らずうち込み—・るより外はなし」〈浮・諸艶大鑑・五〉
御免(ごめん)蒙(こうむ)・る
《「御免を蒙る」とも》 1 相手の許しを得る。「ちょっと—・って入らせてもらいます」 2 相手の許しを得て退出する。失礼する。「ひとまず—・って出直してこよう」 3 嫌だと断る。「面倒なことは—・る」