身体(しんたい)髪膚(はっぷ)これを父母(ふぼ)に受(う)くあえて毀傷(きしょう)せざるは孝(こう)の始(はじ)めなり
《「孝経」から》人の身体はすべて父母から恵まれたものであるから、傷つけないようにするのが孝行の始めである。
しんたいひょうげんせい‐しょうがい【身体表現性障害】
身体的な疾患や異常がないにもかかわらず、さまざまな身体症状が持続する病気の総称。身体化障害・転換性障害・疼痛性障害・心気症・身体醜形障害などの精神疾患が含まれる。詐病ではなく本人は重病と思い込み...
しん‐だい【身代】
《「進退」から転じた語か》 1 一身に属する財産。資産。身上(しんしょう)。「—を築く」「—を持ち崩す」 2 暮らし向き。生計。身の上。「—ぼろぼろになり、裏町のかなしきすまひ」〈ひとりね・上〉...
身代(しんだい)明(あ)・く
家の財産を使い尽くす。家産を失う。「新地狂いに—・け、方々の借銭」〈浄・二枚絵草紙〉
身代(しんだい)有(あ)り付(つ)・く
仕官する。出仕する。身代済む。「わるきお家といふは、—・きても知行をくれかね」〈仮・可笑記・三〉
しんだい‐かぎり【身代限り】
1 全財産を費やしてしまうこと。破産すること。「そんなに度々引越しをしたら—をする許(ばか)りだ」〈漱石・琴のそら音〉 2 江戸時代、借金を返済できなくなった債務者に対し、官が全財産を没収して債...
身代(しんだい)稼(かせ)・ぐ
身代を得るために働く。仕官・奉公の口を求める。「妻子は国方に預け置き、—・ぐうちに」〈浮・武家義理・四〉
しんだい‐ぐすり【身代薬】
《身代を保つための薬の意》一家の財産を保つために役立つもの。特に、しっかりした女房をいう。「—の女房を早う持って落ち着きや」〈浄・今宮の心中〉
身代(しんだい)済(す)・む
仕官する。出仕する。身代有り付く。「この里近き城下に、また—・みけれども」〈浮・伝来記・六〉
身代(しんだい)畳(たた)・む
財産をすっかり失う。破産する。「近年、町人—・み分散にあへるは」〈浮・織留・一〉