うつぼざる【靭猿】
狂言。大名が靫(うつぼ)の革にするため、猿引きに小猿を要求するが、小猿の無心なさまに心を打たれて許し、猿引きは礼に猿を舞わす。 歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「花舞台霞の猿曳(さるひ...
じん【靭】
[音]ジン(漢) なめし皮のように、丈夫で柔らか。「靭帯・靭皮/強靭」 [補説]「靱」は異体字。
じん‐せい【靭性】
固体のもつ性質の一。材質の粘り強さ。外力によって破壊されにくい性質。
じん‐たい【靭帯】
1 骨格の各部分をつなぎ、関節の運動を滑らかにしたり制限したりする、強い弾力性のある線維性の組織。 2 二枚貝類で、2枚の貝殻をつなげる帯状の弾力性のある組織。貝柱に拮抗して貝殻を開く働きをする。
じん‐ぴ【靭皮】
樹木の外皮のすぐ内側にある柔らかな部分。甘皮(あまかわ)。
じんぴ‐しょくぶつ【靭皮植物】
茎や葉の靭皮繊維がよく発達し、糸・布・紙などの原料となる植物。アサ・アマ・チョマ・コウゾ・ミツマタなど。
じんぴ‐せんい【靭皮繊維】
植物の篩部(しぶ)および皮層の繊維。強靭で抵抗性が強い。
ゆき【靫/靭】
《「ゆぎ」とも》矢を入れ、背に負った細長い箱形の道具。木製漆塗りのほか、表面を張り包む材質によって、錦靫(にしきゆき)・蒲靫(がまゆき)などがある。平安時代以降の壺胡簶(つぼやなぐい)にあたる。