かざ‐ぐも【風雲】
1 強風が吹く前兆とされる雲。かぜくも。「是こそ—よ、と申しも果てねば、大風落ち来(きた)る」〈義経記・四〉 2 「かぜくも1」に同じ。
かぜ‐くも【風雲】
1 風と雲。風や雲。 2 《風に吹かれて流れる雲を見立てて》使いの者。「あしひきの山河隔(へな)り—に言(こと)は通へど」〈万・四二一四〉 3 「かざぐも1」に同じ。
ふう‐うん【風雲】
1 風と雲。風や雲。また、自然。 2 事の起こりそうな情勢。「維新の—に際会して身を起し」〈蘆花・不如帰〉 3 竜が風と雲とを得て天に昇るように、英雄・豪傑が頭角を現す好機。
風雲(ふううん)急(きゅう)を告(つ)・げる
今にも大きな変動が起きそうな、さしせまった情勢である。「—・げる政界再編の動き」
ふううん‐じ【風雲児】
社会の変動などに乗じて活躍する英雄的人物。「映画界の—」
ふううん‐の‐かい【風雲の会】
1 激変する世に、明君・賢臣となるべき人物がめぐり会って君臣の義を結ぶこと。 2 すぐれた人物が大望を達成する絶好の機会。
ふううん‐の‐こころざし【風雲の志】
竜が風や雲を得て昇天するように、機会を得て大功を立てたり、立身出世したりしようとする志。
ふううん‐の‐じょう【風雲の情】
大自然の中をさすらいたいという気持ち。