おお‐たぶさ【大髻】
昔、男子の結髪で、たぶさを普通より大きく結ったもの。
すえ【仮髻/仮髪】
奈良・平安時代に、女性の髪に添えた添え髪。〈和名抄〉
たき‐ふさ【髻】
「たぶさ」に同じ。「—の中より設(ま)けし弦を採り出して」〈記・中〉
た‐ぶさ【髻】
髪の毛を頭上に集めて束ねたところ。もとどり。
つい‐けい【椎髻】
中国の少数民族にみられる、まげの一種。頭髪を後方に垂らし、先端を槌(つち)のような形にたばねたもの。すいけい。
つの‐ぐり【角繰り/角髻】
江戸時代、庶民の間で行われた女性の髪形の一。髪をぐるぐると巻き上げ、笄(こうがい)をさしてとめたもの。
にく‐けい【肉髻】
仏の三十二相の一。頭頂部に一段高く碗形に隆起している部分。烏瑟膩沙(うしつにしゃ)。
にっ‐けい【肉髻】
⇒にくけい(肉髻)
ほう‐けい【宝髻】
1 仏像で、菩薩(ぼさつ)が頭上に結んでいるもとどり。 2 奈良時代、律令制で五位以上の女子が礼服のときに頭上に結んだ理髪の様式。また、髪の髻(もとどり)に挿す金銀珠玉の髪飾りもいう。
み‐ずら【角髪/角子/鬟/髻】
上代の成人男子の髪の結い方。髪を頭の中央から左右に分け、両耳の辺りで先を輪にして緒で結んだもの。平安時代以後、主として少年の髪形となった。びんずら。びずら。