つくし‐がも【筑紫鴨】
カモ科の鳥。全長63センチくらい。体は白く、頭・くびは黒色で緑色の光沢があり、肩から胸に栗色の帯がある。ユーラシアに広く分布。日本では冬に九州の有明海沿岸に少数渡来。
とおし‐がも【通し鴨】
夏になっても北へ飛び立たないで残っている鴨。《季 夏》「暮らすには一人がましか—/一茶」
ともえ‐がも【巴鴨】
カモ科の鳥。全長約40センチ。雄の顔に緑色と黄色の巴形の斑紋がある。東シベリアで繁殖、日本では冬鳥。あじがも。あじ。
なき‐あひる【鳴き家鴨】
アイガモの別名。
なつ‐がも【夏鴨】
カルガモの別名。渡りをせず、夏でも見られるのでいう。《季 夏》
の‐がも【野鴨】
野生のカモ。
のがも【野鴨】
《原題、(ノルウェー)Vildanden》イプセンの戯曲。5幕。1884年作。写真師ヤルマル一家の平和な生活が、妻の過去が露見したことから崩壊していく過程を象徴的に描いた悲劇。
はしびろ‐がも【嘴広鴨】
カモ科の鳥。全長約50センチ。くちばしが幅広く、水面で小動物を濾(こ)し取って食べる。雄は頭が緑、胸が白、わきから腹が栗色。雌は全体に褐色。日本では冬鳥であるが、少数が北海道で繁殖。くちがも。
はじろ‐がも【羽白鴨】
カモ科ハジロガモ属の鳥の総称。足が体の後方につき、潜水して餌をとる。キンクロハジロ・ホシハジロ・スズガモなど。
ひどり‐がも【緋鳥鴨】
カモ科の鳥。全長48センチくらい。雄は頭部が赤茶色で額が黄白色、胸がぶどう色、背と側面が灰色。雌は全体に褐色。ユーラシア北部で繁殖。日本では冬鳥で、港湾・湖沼でみられ、雄はピューと笛のような声で...