キチナーゼ【chitinase】
キチンを加水分解するはたらきをもつ酵素。細菌の細胞壁、昆虫などの節足動物の外骨格に作用する。
キチン【chitin】
節足動物の表皮、軟体動物の殻、菌類の細胞壁などを形成する、窒素を含む多糖類。水や弱酸には不溶、強酸に溶ける。
キチン‐ナノファイバー【chitin nanofibers】
甲殻類をはじめとする節足動物の外骨格に含まれる繊維状のキチン。食用で捕獲されたカニの廃棄殻から抽出され、化粧品や医薬品などに利用される。
キトサミン【chitosamine】
⇒グルコサミン
キトサン【chitosan】
カニ・エビ・昆虫などの外骨格や、微生物・キノコの細胞壁を構成するキチンの分解産物。肥料・化粧品の添加剤として用いられるほか、生体内で分解・吸収される点を利用して手術用の糸などに用いられる。
キトン【(ギリシャ)chitōn】
古代ギリシャの衣服。長方形の布を二つに折ってからだに巻き、肩を止め具で止め、胴をひもで結んで襞(ひだ)を整える。
キナ‐アルカロイド【(ドイツ)Chinaalkaloid】
キナの樹皮に含まれるアルカロイドの総称。キニーネのほか、キニジン・シンコニン・シンコニジンなど。
キニン【(ドイツ)Chinin】
⇒キニーネ
キノホルム【chinoform】
キノリンの誘導体。淡黄褐色の粉末。腸内殺菌・防腐薬として広く用いられたが、スモン病の原因になるとして、日本では昭和45年(1970)使用禁止。キノフォルム。
キメラ【chimera】
1 ライオンの頭、蛇の尾、ヤギの胴をもち、口から火を吐くというギリシャ神話の怪獣。キマイラ。 2 生物学で、異なる遺伝子型の細胞が共存している状態の一個体。植物では接ぎ木したものにみられ、動物で...