こと‐だ・つ【事立つ】
[動タ四]いつもとは違ったことをする。改まったことをする。「正月(むつき)なれば—・つ、とて大御酒(おほみき)たまひけり」〈伊勢・八五〉
こと‐だ・つ【言立つ】
[動タ下二] 1 口に出して言う。言葉に出して誓う。「祖(おや)の職(つかさ)と—・てて授け給へる」〈万・四四六五〉 2 普通とは違ったことを言う。「—・てば、足もあがかにねたみ給ひき」〈記・下〉
こと‐だて【言立て】
口に出して言うこと。揚言。誓言。「人の祖(おや)の立つる—人の子は祖の名絶たず」〈万・四〇九四〉
こと‐だま【言霊】
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。
ことだま‐の‐さきわうくに【言霊の幸ふ国】
言葉の霊力が幸福をもたらす国。日本のこと。→言霊「—と語りつぎ言ひつがひけり」〈万・八九四〉
ことだまのしるべ【言霊指南】
江戸末期の文法書。2編3冊。黒沢翁満著。嘉永5〜安政3年(1852〜56)刊。活用・てにをは・係り結び・仮名遣いなどについて記す。