たとえ【例え/譬え/喩え】
1 たとえること。また、たとえられた語句や事柄。比喩。「—に引く」 2 同じような例。「世間の—にもれない」
たとえ【仮令/縦令/縦え】
[副]《「たとい」の音変化か》「たとい(仮令)1」に同じ。「—親友でも許せない」「—むだになってもやってみよう」
たとえ…としても
前件で仮定の事柄の成立を認めた場合でも、後件ではそれに影響されない結果が展開される表現。「たとえ天と地がひっくり返ったとしても私の考えは変わりません」
たとえ‐うた【譬え歌】
1 古今集・仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物にたとえて詠んだ歌。漢詩の六義の「興」にあたる。 2 ⇒譬喩歌(ひゆか)
たとえ‐ごと【譬え言】
たとえにする言葉。比喩(ひゆ)。
たとえ‐ごと【譬え事】
たとえにする事柄。
たとえ‐ば【例えば】
[副] 1 前に述べた事柄に対して具体的な例をあげて説明するときに用いる語。例をあげていえば。「球技、—野球やテニスが好きだ」 2 多く「ようだ」「ごとし」を伴って、ある事柄を他の事にたとえると...
たとえ‐ばなし【譬え話】
ある事柄をわかりやすくするために、他のことを引き合いに出していう話。寓話。
たと・える【例える/譬える/喩える】
[動ア下一][文]たと・ふ[ハ下二]わかりやすく説明するために、ある物事を引き合いに出していう。なぞらえる。「人生を旅に—・える」「—・えようもない美しさ」
譬(たと)えん方(かた)無(な)・し
ほかのものと比べようがない。「なほ匂はしさは—・く美しげなるを」〈源・桐壺〉