あし‐の‐や【葦の矢】
葦の茎で作った矢。朝廷で大晦日(おおみそか)の追儺(ついな)の式に、桃の木の弓につがえて鬼払いの具として用いた。
もも‐の‐ゆみ【桃の弓】
桃の木で作った弓。追儺(ついな)で、鬼を射るのに用いた。
おに‐やらい【鬼遣らい】
《悪鬼すなわち疫病を追い払うことの意》「追儺(ついな)」に同じ。《季 冬》
おに‐はしり【鬼走り】
1 「鬼遣(や)らい」に同じ。→追儺(ついな) 2 鬼に扮した者が本堂で大たいまつを振る行事。奈良県五條市の念仏寺(陀陀堂(だだどう))で毎年1月14日に行われる。陀陀堂の鬼走り。
おに‐まつり【鬼祭(り)】
修正会(しゅしょうえ)・節分などに行われる行事。鬼が降伏・退散する追儺(ついな)の形式が一般的。鬼会(おにえ)。
おに‐おい【鬼追い】
⇒追儺(ついな)
たい‐な【大儺】
追儺(ついな)で、悪鬼を追い払う役。→追儺
おけら‐の‐もちい【朮の餅】
追儺(ついな)の夜に供えた餅(もち)。
しょう‐な【小儺】
追儺(ついな)の儀式で、鬼を追いながら大儺(たいな)に従って内裏を駆け回る子供。→追儺
だだ‐おし【だだ押し】
奈良県の長谷寺で陰暦正月14日(現在は2月14日)に行われる追儺(ついな)行事。大たいまつで鬼を追い払うもので、修二会(しゅにえ)の結願(けちがん)法要として営まれる。長谷のだだ押し。