に‐たり【似たり】
1 にせもの。まがいもの。 2 近世、関東地方の河川で用いられた、平田船に似た大型の川船の一種。
に‐たり【荷足り】
「荷足り船」の略。
にたり
[副]声を出さずに、薄気味の悪い笑いを浮かべるさま。「—と笑う」「—とする」
に◦たり
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の連用形+完了の助動詞「たり」》…てしまっている。…てしまった。「そこらの年頃、そこらの金(こがね)給ひて、身をかへたるがごとなり—◦たり」〈竹取〉
にたり‐がい【似たり貝】
《女陰に似るところから》貽貝(いがい)の別名。
にたり‐がき【似たり柿】
カキの一品種。御所柿(ごしょがき)に似るが、甘味が少ない。
にたり‐くじら【似鯨】
ナガスクジラ科のヒゲクジラ。全長約13メートル。赤道域から冷帯境界域の暖水域に分布。1940年代末に識別されるまでイワシクジラと同種として扱われていたが、腹部の畝(うね)が長く、ナガスクジラに似...
にたり‐ぶね【荷足り船】
茶船の一種で、関東の河川や江戸湾で小荷物の運搬に使われた小形の和船。
にたり‐よったり【似たり寄ったり】
[名・形動]互いに優劣・差異などがほとんどないこと。また、そのさま。大同小異。どっこいどっこい。「—な(の)出来ばえ」