1 煙や湯気などが立ちこめるさま。「湯気で—(と)している浴室」
3 心にわだかまりがあって、さっぱりしないさま。もやくや。「彼の一言で、—(と)していたものが吹っきれた」
6 ごたごた言い争うさま。
「人中で—云ふほどが費 (つひえ) 」〈浮・新色五巻書・三〉
1 わだかまりがあって心がさっぱりしないこと。「胸の—を晴らす」
2 もめごと。ごたごた。
「この—はこの客からおこった事ぢゃ」〈浮・御前義経記・八〉
[アクセント]はモヤモヤ、はモヤモヤ。
出典:青空文庫
・・・革の焦げる臭気と共にもやもや水蒸気を昇らせていた。「それも君、やっぱ・・・ 芥川竜之介「寒さ」
・・・水素の煙が霧のようにもやもやしている。その中に職工の姿が黒く見える。・・・ 芥川竜之介「日光小品」
・・・は自然の斥候のようにもやもやと飛び廻った。濡れたままに積重ねておいた・・・ 有島武郎「カインの末裔」