かん‐かん
「髪」「かんざし」の幼児語。「宵子さん—結(い)って上げましょう」〈漱石・彼岸過迄〉
かん‐かん
[副] 1 金属・石などの堅い物がぶつかって出す、高く澄んだ音を表す語。「半鐘の音が—(と)響き渡る」 2 日ざしが強いさま。「真夏の太陽が—(と)照りつける」 3 炭火などが勢いよくおこって...
かん‐かん【侃侃】
[ト・タル][文][形動タリ]気性が強く信念を曲げないさま。剛直なさま。「—として生民の痛苦を訴え」〈東海散士・佳人之奇遇〉
かん‐かん【寛寛】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆったりとしているさま。「加藤は—とお酌をさせながら」〈木下尚江・良人の自白〉
かん‐かん【感官】
感覚器官。また、その働き。
かん‐かん【汗簡】
「汗青(かんせい)」に同じ。
かん‐かん【漢奸】
中国で、敵に通じる者。売国奴。特に、抗日戦争下、日本に協力した者をいう。 [補説]書名別項。→漢奸
かんかん【漢奸】
堀田善衛の短編小説。日本敗戦前後の上海(シャンハイ)を描く。昭和26年(1951)発表。同年、「広場の孤独」とあわせ第26回芥川賞受賞。
かん‐かん【看官】
見る人。また、読者。「—この二冊を以て全部の難易を評する勿(なか)れ」〈福沢・学問のすゝめ〉
かん‐かん【看貫】
1 品物の目方を量ること。明治の初め、生糸の取引の際に、生糸の重量を改めたことからいう。 2 「看貫秤(かんかんばかり)」の略。