放射線被曝 (ひばく) による人体への影響の度合いを表す単位。国際単位系(SI)の放射線の線量当量。名称は放射線防護の研究で知られるスウェーデンの物理学者ロルフ=シーベルトに由来する。記号Sv →ベクレル
[補説]放射線が人体に及ぼす
影響は放射線の
種類(
α線、
β線、
γ線など)によって異なる。そのため、人体が
吸収する放射線のエネルギー(
吸収線量、
単位は
グレイ)に放射線の種類別に定められた修正係数を乗じた値で表される。具体的には、人が普段の生活で浴びる放射線は世界平均で
年間2.4ミリシーベルト、1回の
胸部X線撮影で0.1〜1ミリシーベルト
程度であり、放射線業務従事者が1
年間に浴びてもよい
線量限度は50ミリシーベルトと定められている。