• 意味
  • 例文
  • 慣用句
  • 画像

非磁性体金属半導体電流を流すと、電流垂直方向電子スピンの流れ(磁気の流れ)が発生する現象電流の替わりにスピン流を利用するスピントロニクスへの応用期待されている。

[補説]電子には電荷とスピンという二つの性質があり、スピンには上向きと下向きの二つの状態がある。非磁性体に電流を流すと、上向きスピン電子と下向きスピン電子が、それぞれ電流直交する方向の両端に分かれて蓄積する結果、スピン流が生じる。従来、非磁性体の中でスピン流を発生させるためには強磁性体磁石)が必要と考えられていたが、スピンホール効果利用することで、電流によってスピン流を発生させ磁化制御できるようになる。上向き・下向きのスピンを二進数の0・1に対応させることで演算記憶利用することができ、高速低消費電力の次世代スピントロニクス素子の開発が期待されている。スピンホール効果に続いて、スピン流が電流変換される「逆スピンホール効果」や、磁石の両端に温度差を与えると磁気の流れが発生する「スピンゼーベック効果」なども相次いで発見されている。なお、電流の流れている金属や半導体に磁場をかけると、電流磁界直交する方向電圧発生する現象ホール効果という。
goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

gooIDでログインするとブックマーク機能がご利用いただけます。保存しておきたい言葉を200件まで登録できます。