うし【丑】
1 十二支の2番目。 2 方角の名。北から東へ30度の方角。北北東。 3 時刻の名。今の午前2時ごろ、およびその後の2時間、または午前2時前後の2時間。 4 1にあたる年や日。 5 陰暦12月の異称。
うし‐とら【丑寅/艮】
丑と寅との中間の方角。北東。陰陽道(おんようどう)で鬼門(きもん)とされる。
うし‐どし【丑年】
暦法で、十二支の2番目、丑に当たる年。また、その年に生まれた人。
うしのこく‐まいり【丑の刻参り】
⇒丑の時参り
うしのとき‐まいり【丑の時参り】
丑の時(今の午前2時ごろ)に、神社に参り、境内の樹木に憎い人物に擬したわら人形を釘で打ちつけ、相手の死を祈る呪(のろ)い事。白衣で、頭上の鉄輪(かなわ)にろうそくをともし、胸には鏡を下げ、顔やか...
うし‐の‐ひ【丑の日】
十二支の丑にあたる日。特に夏の土用の丑の日と寒中の丑の日をいう。夏の土用の丑の日には、鰻(うなぎ)のかば焼きを食べ、灸(きゅう)を据え、寒中の丑の日には、丑紅を買う風習がある。
うしのひ‐まつり【丑の日祭(り)】
北九州で、陰暦11月の丑の日に田の神を迎えて行う収穫感謝の祭り。2月・10月の初丑の日に行う所もある。
うし‐べに【丑紅】
寒中の丑の日に買う紅。口中の荒れを防ぐといわれる。寒紅。《季 冬》「—を皆濃くつけて話しけり/虚子」
うし‐みつ【丑三つ】
丑の刻を四つに分けた第3にあたる時。今の午前2時から2時半ごろ。一説に、午前3時から3時半ごろ。また転じて、真夜中。深夜。「草木も眠る—時」
うしみつ‐どき【丑三つ時】
「丑三つ」に同じ。「夜も更けわたる—」