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辞書
[名・形動]
1 世渡りの知恵。「—にたけた人」
2 仏語。世俗に生きる凡夫の知恵。
3 抜け目のないこと。けちなこと。また、そのさま。
「親の—なる事を見習ひ、八歳より墨に袂 (たもと) をよごさず」〈浮・永代蔵・二〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
せちが【世知が】
[形動]《「世知がしこし」の略。近世上方語》抜け目がないさま。「おのれも—なやつぢゃもの」〈浄・生玉心中〉
せちべん【世知弁】
[名・形動ナリ] 1 《八難の一である「世智弁聡」の略》世渡りの知恵にたけていること。また、そのさま。「内々は—にて、心まさなく厳しく精練なりけるままに」〈米沢本沙石集・三〉 2 勘定だかいこと。けちなこと。また、そのさま。「小笹に露のたまられぬ始末算用—も人にこそよれ」〈浄・油地獄〉
せちべんたび【世知弁足袋】
足袋をよごさないために、さらにその上にはくもの。
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出典:青空文庫
・・・台所道具の象徴する、世智辛い東京の実生活は、何度今日までにお君さ・・・ 芥川竜之介「葱」
・・・が、こう世の中が世智辛くなっては緑雨のような人物はモウ出まいと思・・・ 内田魯庵「斎藤緑雨」
・・・知っているものは世知だけで、思想もなにもチンプンカンプン。開いた・・・ 太宰治「如是我聞」
世知賢し
世知辛い
世知弁坊
切
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